【運動脳 要約】有酸素運動が最強脳を作るたった一つの方法

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本の要約

集中できない。物忘れが多い。覚えるのが苦手。こんなことばかりだと、毎日の生活が悲しくなりますね。

でも実はその悩みの原因は、あなたの頭の良し悪しとは無関係だったのです。

人は年を重ねるとだんだんと脳機能は老化していくものと考えられていましたが、実はそうではなかった。

年齢などが原因で、能力は落ちないということです。

ですので、これからは仕事にもっと集中できるし、いろんなアイデアが生まれてきて、多くの影響力を与えられる重要人物になれることでしょう。

この本を読むと、あなたの悩みが全て解決できるかもしれません

つまり、脳のすべての機能が向上する方法が学べるからです。気分がすっきりするだけでなく、集中力や、注意力が増し、記憶力も改善。想像力が高まるので様々なアイデアが湧いてくる。こんな状態になったら、毎日学ぶ機会に満ち溢れ、向上心で様々なことにチャレンジできることでしょう。あなたは周りから一目置かれる存在になり、多くの人を助けることが出来ます。人生において成功できる可能性が格段に高まるからです。

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この本は脳の最高のエクササイズ方法が学べます。

一昔前まではクロスワードパズルや脳トレのアプリで知力向上ができると言われてました。しかし最新の脳科学ではどうやら違うらしいです。近年様々な機器が開発されおかげで脳の謎が解き明かされてきています。

具体的な方法はずばり、身体を動かすことだけ。方法はなんでもよく、身体を動かせば有効であり、脳にとって価値があります。身体を動かすことほどに脳に影響を及ぼすものはなく、脳は頭を使おうとするより、身体を動かすことでその本領を発揮する器官なのです。脳をアップグレードするためのプログラムが紹介されています。ぜひ読んでみてください。

現代人はほとんど原始人

近年急速に近代化が進んできましたが、人類の歴史上それはとても短い時間軸での話です。生物の進化の過程で考えると、現代人は1万2千年前の人類と何も変わっていません。サバンナの中でその日の食料を追い求めていた時代と身体の機能的には何ら変わらないのです。生活習慣だけが大きく変化して、テクノロジーの進化で毎日食べ物にも困らず、快適に生活できる社会環境で生きています。我々はまったく動くことなく生活できますが、原始時代の人たちは生きるために身体を動かさなければ生き延びられなかったのです。そのため、私たちの身体は動くことを前提に作られ、動くことに適した作りとなっています。しかし、現代の生活習慣を見てみるとどうでしょうか。私たちの脳は今もサバンナで生活しているのと何ら構造的には変わっていないにもかかわらず、明らかに身体を動かす頻度が低すぎます。つまりもっと身体を動かせば脳はもっと機敏に効率よく動いてくれるといえます。

脳はアップグレード可能

MRI(磁気共鳴断層撮影装置)によって脳研究は様々なことを解明できるようになりました。わざわざ頭蓋骨にメスを入れることなく、画像で調べられるようになったからです。そして脳の働きを調べる過程で60歳以上の人たちでウォーキングを1年間実施したグループの脳機能が向上していることを発見しました。このことから身体を活発に動かすと脳の機能が向上し、脳が若返ると判明したのです。運動によって、脳は物理的に変えられるという事です。

そして脳は変化しやすく、絶えず、古い細胞が死に新しい細胞が生まれています。つまり脳は絶え間なく変わり続けているのです。その変化は一生行われ、何かを感じたり、考えたり、経験するたびに少しずつ変わっていくそうです。これは脳が一方的に決めるのではなく、私たちが考え、行動することで脳を変えていけるということです。また私たちが行動するとき、脳にはあるプログラムがあり、それは本を読んだり、食事をしたり、ゲームをしたりする、ある動作を学び行動に移すプログラムです。この保存されているもの同士が、脳細胞のつながりで構築され、同時に発火した神経細胞(ニューロン)同士が結合することにより、新たな回路が生まれていきます。この繋がりが強化されしっかりと連携された脳が機能的に優れた脳といえます。つまりプログラムをスムーズに実行できることになる。そして身体を活発に動かすとその連携が強化できると研究で分かっています。

運動、特にランニングによって脳を変えるメカニズムには、GABAと呼ばれるアミノ酸が関係している。GABAは脳内活動を抑制して変化しないようにしているブレーキの役目をしているが身体を動かすとGABAの作用を取り除くことができる。それによって脳を再編成しやすくしている。運動を習慣にすると子供の脳のように吸収しやすい柔軟な脳に近づけるという事だそうです。

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ストレスを取り払い、ストレスに負けない頭に変わる

サバンナで生活するには、危険を知らせる警報装置が不可欠だった。この大本になっているのが偏桃体でかなり強力な装置。猛獣に出くわしたときに瞬時に状況判断するためです。しかし、現代ではそれほど死の危機に直面することはまれであり、そのため、極端に感情的な行動に出てしますことがあります。本来であれば、冷静な判断を下すことが出来る記憶を司る海馬と、感情を抑える前頭葉がコントロールして調整するブレーキ機能として働いているが、長期間ストレスにさらされていたり、感情の高ぶりを抑えられなくなると、パニック障害となったり、突発的な暴力行為に及んでしまったりしてしまいます。ストレスに長期間さらされる影響として、海馬や、前頭葉の萎縮も確認されており、記憶力の低下や情緒不安定などの弊害も見られます。

緊張するとドキドキするのは、コルチゾールというストレスホルモンが放出されることにより動機が激しくなるからです。何百万年にもわたる進化の過程で人類が生き延びるために「闘争か逃走か」と反応を引き起こしているのです。つまり緊張は生き延びるために戦闘の準備をしていいる状態なのです。会社でプレゼンを行う際に緊張している時も脳内では同じ状況が起こっています。体内のプログラムは危機に面していると解釈しているのです。自分の命を守るため厳戒態勢に入り、筋肉は血液を欲し、心拍数があがり動機が激しくなる原因がこのためです。

運動を習慣にするとコルチゾールの血中濃度が下がり、あまり上がらなくなる。また脳のブレーキペダルである海馬と前頭葉が強化され、不安やストレスの引き金である偏桃体の活動を抑えることができる。運動はストレスや不安を無くす、最強の解毒剤と言えます。

仕事のストレスで、いつも何かに追われている感覚がある人は運動をしてください。 併せて本を読むことで理由がはっきりとわかります。

集中力を取り戻せ 没頭する技術

近年、集中できないことの悩みを抱えている人があまりにも多いため、集中力向上をうたった自己啓発やサプリが沢山出回っています。しかし実は効果を立証されたものは残念ながらありません。だけど集中力を高め、変化を実感できる方法があります。そう、身体を動かすことなのです。

「エリクセン・フランカー課題」という集中力を計るテストがあります。これは「選択的注意の能力」=「周囲の環境に気を取られず、目の前のことだけに集中する力」を計るもの。被験者たちがこのテストに取り組んだ結果、運動によって集中力が改善することが分かりました。MRIで観察すると、頭頂葉(頭の中央頂部)と前頭葉が活発化していた。これは前頭葉の細胞同士のつながりが増えたこと。気が散りそうになったときに、脳がとっておきの集中ギアをいれて注意力を高めたという事です。

脳には私たちを行動に駆り立てる原動力があります。それは報酬系と言われる強力なシステムで神経伝達物質があり、最も知られているものがドーパミンです。人類が生き延びようとする行動をしやすくするために報酬を与えてくれていた物質です。原始時代、狩猟や住処を探すために走っていたために現代でも、運動をすると脳がご褒美をくれる。これは脳が何万年も変わっていないことを示しています。

私たちが目の前のことに集中するためにはドーパミンが必要で集中力を保つためには欠かせないものです。ドーパミンが不足すると集中することが出来なくなってしまいます。

ドーパミンを増やす方法に薬を服用するやり方があります。ADHDという集中力欠乏症の治療に使われています。しかし、薬に頼らず副作用も気にせずこのドーパミンを増やす方法が身体を動かすことです。ドーパミンの量を増やすにはウォーキングよりもランニングのほうが適しており、運動時間が長くなるほど増えていく。ドーパミンは幸福感をもたらし、集中力も高めます。さらに前頭葉にも大きな影響を与え、前頭葉の前にある前頭前皮質にも及びます。(これは脳の司令塔で一番発達した部位)長期的な目標設定を達成する力はここで生まれる。前頭葉は集中力をコントロールしているので、運動してドーパミンを増やすと、報酬系と前頭葉、2つの集中力を左右する部位を向上させられます。

脳は身体に負荷をかけると、生死を分ける行動だと解釈するので、サバンナで生活していた生存するための集中力を呼び覚ます。現代でも運動をすることによって、同じメカニズムが働き、結果的に脳は集中力が高められるのだ。身体に負荷がかかるほど脳はドーパミンやアドレナリンを放出するので、歩くよりかは走ったほうがいい。少なくとも20分以上のランニングを習慣にすることで効果が期待できる。

今すぐ集中力を高めたいならば運動をしましょう。

モチベーション高める最強脳内物質

BDNF(脳由来神経栄養因子)近年、神経科学の分野で注目されている脳内最強とも呼べる物質。大脳皮質(脳の外層部)や海馬で合成されるたんぱく質。脳細胞が傷ついたり死んだりしないように保護している。脳卒中や頭部を強打するなど損傷を受けた時に脳はBDNFを放出して守るといわれている救助隊だ。また細胞の生存や成長を促したり、脳細胞間のつながりを強化したり、記憶の力を高めている。さらに脳細胞の老化を遅らせるいわば、天然肥料で脳の健康に欠かせない物質。

うつ病を患っている人ほどBDNFの分泌量が低い。抗うつ剤を服用するとBDNFの濃度は上がる。この奇跡の物質を増やす方法はそう、運動をすることだ。BDNFを生成するうえで、運動ほど効果的なものはない。とくに筋力トレーニングではなくて有酸素運動。最低でも週に2回30分ランニングをしよう。すべての人の脳は少しずつ縮んでいる。だが、うつ病になると脳が縮むスピードが加速する。これには脳に新しい細胞が生まれないことが関係している。そのため意欲の低下が引き起こされ、うつ病になってしまうという脳科学者たちの最新の説だ。

運動を行うことにより、BDNFが分泌される。そうすると脳で新しい細胞が次々つくられる。意欲の低下を防ぎ、うつ病を防ぐ。運動によって、海馬の細胞新生を促すことになる。運動を定期的に行うと幸福感が増し、性格も変わる。

運動には抗うつ剤と同じ効果がある。ただしランニングを30分以上続ける必要があります。運動でうつ病が改善するには感情を制御している3つの脳内物質の影響がある。

セロトニン:鎮静作用があり、悩みや不安を和らげる。欠乏すると機嫌が悪くなったり、不安になったりする。

ノルアドレナリンやる気や注意深さ、集中力を促す。これが足りないと疲労を覚えたり、気持ちが滅入る。

ドーパミン脳の報酬系で意欲や活力を促す作用。

この3つとも薬や運動で量を増やすことが出来る。特に運動によって増えるセロトニンと、ドーパミンの2つから別の何かがうまれ、うつ病を最終的に取り除いてくれる。それがBDNFだ。

モチベーションを高め、人生を積極的に生きるには運動が必須だ。

極限まで記憶力を高める

脳の万能薬であるBDNFの生産量が多い部位は記憶の中枢である海馬であると研究から解明された。この発見は運動以上に記憶力を高められるものはないといえる。

脳は残念ながら25歳をピークに縮め続けている。一日10万個以上の細胞が失われており、毎年0.5%~1%ずつ縮んでいる。記憶の中枢である海馬も確実に縮んでいる。年齢と共に記憶力が衰えるのはこのことによるためだ。長年、脳へのプラスの影響は与えられず、改善することは不可能だと思われていた。しかし、運動することによって記憶力だけでなく、脳全体の機能改善までするということが明らかになった。持久力系の運動を取り入れると、海馬が縮むどころか成長して2%ほど大きくなり若返っていたのだ。これはBDNFが運動により生成されて海馬の成長を促したことだ。週に3回、40分早足で歩くだけで脳の老化が食い止められ、若返り、記憶力まで強化されたという事だ。

持久力系のトレーニングを3か月続けると単語を暗記する能力が向上する結果が出た。さらに運動しながら、暗記を同時に行うと記憶力が最大限アップする。運動により脳にたくさん血液が流れ込み記憶力が上がるという事だ。記憶に限って言えば疲労するほど運動をすると走る動作に集中してしまうため、暗記力には逆効果になる。何か覚えたいことがある場合は事前に運動をしてから行うと恩恵を受けられる。ただし30分ほど走るだけで充分。脳が恩恵を受けるには限度があるようだ。ランニングを習慣化すれば脳の細胞がたくさん増えることは研究者たちにとって画期的な発見だった。

運動をすると海馬が発達する。すると記憶力がよくなるだけでなく、感情に振り回されなくなったり、目的地にも迷うことなく行ける。海馬は空間認識能力ももっており、脳のGPSとして、今いる自分の場所を脳に記憶させる。さらに思考のスピードも速くなる。

記憶力を高めたり、思考のスピードをアップさせるには運動が大きな影響を与えている。今すぐ運動をしよう。

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運動後、ひらめく力、アイデアを取り出す

想像力を高めるのに最も効果が高いのがランニングだ。30分ほど走ることによって、2時間ほど想像力が高まる。ただし疲れ切るまで走ると逆効果。習慣的に行えば一つのワードから多角的に連想されるアイデア、ブレインストーミングの能力が向上する。

つまり、運動が創造性を高める。この方法を実践していたのが、作家の村上春樹。執筆中は4時に起床し午前中に仕事を実施。その後10㎞のランニングと水泳をしているとのことだ。

アルベルト・アインシュタインは自転車をこいでいる時に相対性理論を思いついた。偉大な作曲家のベートーヴェンは長い間散歩をしていたとされている。人類の進化について書かれた種の起源の著者チャールズ・ダーウィンは自宅まわりを何時間も歩いていた。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグらはウォーキング・ミーティングを取り入れている。

運動をすると、無数にアイデアがあふれてくる。前頭葉に大量の血液が流れてくることによる。質も量もアップするのだ。

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知力を高め、学力を伸ばす

子供の記憶力や学習能力を驚異的に伸ばす方法として運動をすることは科学がはっきりと証明している。特に読み・書き・計算の力がはっきりと伸びる。

大人が運動をすると記憶の中枢と感情を制御している海馬がが成長する。子供も同じように成長する。子供でも身体を鍛えると海馬が大きくなる。10才の子供がたった4分の運動でも集中力と記憶力が改善された。4才から18才までの子供が運動することによってワーキングメモリー、集中力、決断力すべの認知機能が高まることが分かっている。また立ったまま作業をすると脳の効率が高まり、認知機能が向上する。立ち机を使うことによって、テスト結果が10%も向上した。

運動によって、大人でも子供でも脳を劇的に変化させられることが近年解明された。運動をすることによって、心が落ち着きストレスに強くなれる。そして記憶力や創造性、集中力が高まる。この認知機能を総合したものが知性。認知機能だけでなく、IQも磨かれる。

脳に効果を与えるには、心拍数を高めることが最重要。脈拍を一分間に150回前後まで上げることを目安にしよう。運動の強度を高める30分活動を続けることが望ましい。

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脳の老化をストップする方法

運動をすることによって、脳の老化を食い止めることが出来るのです。意識して歩くことによって認知症の発症率を40%減らすことが出来き、体内の炎症も改善。記憶力まで改善できてしまう。身体を動かすことは全ての病気を寄せ付けないと言えます。

全てに通じるのは、運動がとても重要。特に、有酸素運動が最強脳へと導くことが科学的に証明されています。【運動脳】を読んだら、すぐ運動しましょう!

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ハイパーヒロ

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