文章を速く、上手に書きたい。
文章術について数多く書かれた本の中から、さらに名著100冊からポイントを絞り込み、ランキングされた1冊です。
多くのプロが採用している方式を簡単に、学び取れる1冊となっています。
さらに当ブログでは、その中から絶対的ルール7選を紹介します。
著者二人がとくに文章を書く上で気をつけていることを、「おわりに」で紹介していました。
それは「愛語」と「とにかく書くこと」だ、そうです。
多くの文章術がある中で、自分の核となる言葉や考えを持つことが、オリジナリティに繋がっていき、文章力の成長を早めていきます。
学ぶとはまねることから始まるとは、まさにこの1冊のことですね。
本書のメリット
文章のプロたちが大切だと思っていることをまとめています。
そのため、書くうえで大事なノウハウを身につけられます。
【文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた】より引用
- 文章を書くコツが順に身につく
- 正確でわかりやすい文章が書ける
- 読み手の感情をうごかす文章が書ける
- 読み手を不快にさせない文章が書ける
- 早く書ける
- 何を書いたらいいかわからない」という悩みが解消される
- 文章に対する苦手意識がなくなる
- 文章によるミスコミュニケーション、誤解、気持ちのズレを防ぐ
- ポータブルスキルが身につく
対象となる人
現役ライターの著者2名、
藤吉豊氏と小川真理子氏が、関連書物100冊を読み込み、文章のプロが持つ共通のノウハウを洗い出しランキング化しています。
このランキングには、どのようなノウハウが書かれていて、私達の成長をどのように助けてくれるのか、順序だてて説明しています。
共通のノウハウをリスト化しランキング化
100冊から40項目を抽出し、3つのパートで構成されています。
特にブロガー向けに大切な内容をピックアップします。
文章を書く上で一番大切なノウハウはパート1
1 位 文章はシンプルに
なくても意味が通じる言葉は、とことん削ります。
余計な言葉を無くし、簡潔にします。
文章にリズムが生まれ、内容が伝わりやすくなります。
まず削りやすい言葉が6つあります。
- 接続詞 そして、しかし、だからなど
- 主語 私は、彼がなど
- 指示語 その、それは、これはなど
- 形容詞 高い、美しい、楽しい、うれしいなど
- 副詞 とても、非常に、すごくなど
- 重複する言葉
一文が短くなるため、分かりやすくなります。
2位 伝わる文章には「型」がある
PREP法を用いて文章を構成することは、型にはめて作成できます。
つまり簡単に文章が作れて伝わりやすくなります。
結論が先にあり、説明が後になる。
具体例も織り込まれるので、説得力が高まるのが特徴です。
文章を書くノウハウをさらにスキルアップするパート2
8位 思いつきは、メモに思考はノートにどんどん書く
文章のプロたちが大切にしていること。
- メモを取ること
- ノートにまとめること
文章を書くことは2つのプロセスがあると言います。
- ネタ、情報を集める
- 書く
メモやノートに残すことは必須です。
そのため、いつでもメモを取れるようにしておくこと。
ではプロたちは何をどのようにして残しているのでしょうか
メモしていること
- アイデア
- 気づき
- ToDoリスト
- スケジュール
- 読書のまとめ
- 日誌
何に?
- ノート
- カード
- メモ帳
- スマホ
いつでも持ち歩けるもの
思わぬアイデアが生まれるシーン
- 移動中
- 寝る前、起床後
- お風呂、トイレ
- お酒を飲んているとき
すぐメモを取れるように準備しておくこと
メモの活用法
アイデアや、要素出し
- どんどんメモに書き出す
- グループ分けし順番を決める
- 2を元に書き始める
情報の整理
メモを取ることは頭の中にボンヤリ浮かんでいることを言葉にしてアウトプットすること
17位 書き出しにとことんこだわる
書き出しは文章の第一印象を決めます。
本に限らず、ブログやSNS、新聞などでも重要です。
もし最初の一行に頭を抱えてしまうようであれば、あとで考えることにします。
書けるところから書きます。
書き足しの6パターン
文章術の本で紹介されていた書き出しのパターンがまとめられています。
- 会話や音から始める
- 部活帰りの野球部員たちが、ラーメンをズズズと無心にすすっている
- タイトルの逆を書く
- タイトル:文章術のベストセラー
- 書き出し:
- 思いついたまま、ダラダラと書かれた文章では誰の心にも響かない
- 動きのあるシーンから始める カーテンの隙間からさしこむ朝日を浴び、小鳥のさえずりで目覚めた休日の朝
- 疑問を投げかける
- 長時間空腹にするダイエット方法は本当に効果があるのだろうか?
- 格言、名言を言う
- もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当にやりたいことだろうか アップル創業者スティーブ・ジョブズ
- 短文で言い切る
- 遊ぶ金はもういらない。さんざん遊びつくしたからだ。と言ってみたいものだ。
- その他に、
- 自分を振り返る
- 意見、考え、状況、現状
文章に接した際には、ただ読むだけではなくて「書き出しのみ」、「終わりのみ」をまとめる勉強もしてるも効果があります。
18位 読み手を強く意識する
読み手は誰かという視点は2つあります。
- 自分以外の人が読む文章
- 日記などの自分のための文章
専門用語や流行語、特定の人にしかわからない内容は、説明が不可欠です。
どうすれば読む人に分からせることができるか?
それは誰が読むのかを考えること。そうすると方向性が決まります。
大人が読むのか、小人が読むのかで、文章の書き方がまるで変わります。
まず読み手を決めることで具体的な言葉が決まってきます。
必ず読み手を想定して、ターゲットを詳しく設定する。
大勢に向けた文章でも、ある特定の個人に向けて書くと効果が高いそうです。
なぜなら大勢の人に伝えようとすると、話す相手の顔が見えなくなり話す内容もぼんやりしてしまうから。
身近な一人を設定するのが難しい場合、架空のキャラクターを設定します。
例 東京の港区勤務。大手半導体メーカー、研究職、40代、独身、一人暮らし、年収900万、彼女なし等。
読み手に合わせて表現を変える。
読み手の理解度に合わせて言葉使いを変えます。
そして楽しく読んでもらう工夫をする。
読み手に満足してもらうことは文章の書き手としての義務だと考えるという意見もあります。
書き出しを工夫し、表現をいじったり、興味をひきつけるように配慮する必要がある。
自分本位に書きたいことをつづるのではなく、読み手の存在を常に意識することが大切です。
文章をさらに上達させる気を付けるべきノウハウはパート3
20位 名分を書き写す、真似る
古くても、新しくても、どういう思想であれ、自分で共感できたり、尊敬できたり、好きな文章を選んで、そのスタイルを模倣するところから始めるべきです。
書いた人の文体、思想、考え方が自分の中に入ってくる。
自分の目的にあった文章をまねるのが上達の近道です。
何もないところからは、何も産まれないので、気に入った文体をまねすればいい。
気に入ったものがなくても、新聞のコラムや、ベストセラーなど、多くの人の目に触れているものを選ぶことが大事です。
21位 とりあえず書き始める
やる気がない、書く材料がない、考えがまとまらない。
そんなとき多くの先人たちはいいます。
とにかく書き始めろと。
一行でもいい。何でもいいから、とりあえず書き始めろ。はじめから終わりまで書く必要もない。とにかく書くこと。これが、最終兵器です。
メリットは3つ。
- 1行書くと2行目が浮かびやすくなる。
- 2行目を書くと3行目が浮かびやすくなる。
- 書き出せないまま時間が過ぎるのを防げる。
- 書き出すことによって、思いもよらないアイデアが出てくる
- 思いついた順番で書く
- PREP法 どこからでもいいので、書きやすいところから
- 書くスピードがあがる
- つながりは後で埋めればいい
- つながりが悪いときは論理が飛んでいるから埋めればいいだけ。
上手な文章、完璧な文章を書こうと気負いすぎると負担になります
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