もし、話を伝える力が自分にもっとあったならば、今までの失敗は無かったことにできたかもしれません。 これは今までの人生で起こった出来事の多くが、実はチャンスであふれていたことを意味し、大きな損をしていたと言えます。上司への報告、顧客との商談、会議でプレゼンしたときなど、思い返すだけでも数えきれないほどの伝えるという行為があったと思います。この伝える力は日常的に必須スキルであるはずなのに、意外とおろそかにされていなかったでしょうか。
なぜ、もっと分かりやすく説明できなかったのか。それは「伝える」ということに対して深く考えてこなかったからです。
例えば会社でプレゼンするとき、あなたが考えていることは、自分が相手に何を伝えたいのかではなく、自分が周りからどう見られているのかではないでしょうか。つまり自分をよく見せたいという欲が出ている状態。また人前で話すことに慣れていないから緊張しているかもしれません。これは全部自分中心に考えているからです。 上手く話せなくて恥をかきたくない気持ちが出てしまっているのです。パワポ資料の見栄えとか、資料作りに時間がかかって大変だなど、本来そういうことは、どうでもいいことなのです。
この本が述べていることは、どうしたら相手に伝わるかを考えることが必要だと説明しています。 ストーリー性を持たせて伝え方を改善する方法を推奨しています。話が相手に伝わらない理由は余計な話が多く、無駄を省けないことが原因で、だから結果として、 相手に意味が伝わらなくなってしまうのです。ストーリー性はおろか、事実と、自分の意見をダラダラ羅列し話しているだけ。それでは話が長くなり、何が重要な事なのか分からなくなってしまいます。
そもそも人は他人の話を聞いていません。80%以上は聞いていないといわれています。 だから、100%理解してもらえることはないんです。これは、自分の伝え方が悪いわけでも、相手の理解力が悪いわけでもないんです。コミュニケーションとはそういうものだということを認識するものです。
自分の話を聞いてほしければ、元々人は話を聞いていないという前提を理解し、短く適切に相手の記憶に残せるような伝え方を本書から学ぶべきでしょう。つまり、1分で話を組み立てる必要があるということです。
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誰に何を伝えどうしてほしいのか
言葉を使って、 相手を動かす。これが、ゴールとなって目的が達成されます。
そのために、だれに、何のために、何を伝えるのか、聞き手を自分が望むゴールに動かしていく。これを明確に意識できていないために伝えることが出来なくなってしまいます。誰に伝えるものなのか。 相手は何を考えているか。
プレゼンは優れた資料を作成して、人前で上手に流暢に話すことが目的ではありません。これはあくまでも手段です。プレゼンの最終目的は相手に動いてもらうこと。相手を動かすために資料を作り、 分かりやすい内容にして、実際に行動に移してもらうことを目的としています。
伝える相手を事前に想定して、どういう内容を求めているのか、この説明で理解してくれるのか。もっと話をかみ砕いたほうがいいのか。専門用語はなるべく使わない様にしようなど、相手がいるからこそ、話す内容を考えて理解してもらうことが目的となるわけです。
結論を述べる
驚くほど説得力が増す伝え方が紹介されています。それは一分で話を考えること。伝えるための骨組みを考え、根拠を説明。ストーリー性をもって意味をつなげていく話にする。
そこで大事なのがまず、結論を先に伝えることです。伝えたいことを伝えるというごく当たり前のことが出来ていないことが多いので、必ず自分に問いかけることです。 「だから何?」 「本当に?」 「ファイナルアンサー?」
人に何かを提案するときは必ず根拠が必要です。ただ、話が長い人はこの根拠が多すぎます。ですので、一つだと心もとないので3つ選びましょう。早い、旨い、安い〇〇牛丼みたいな感じです。 つまり結論を導き出した理由が3つ必要⇒これを1分で伝える。
理由をダラダラいうと、相手もダラダラ聞いてしまいます。
結論は○○です。
その理由は3つです。
こういう枠組みを作って提示してあげると聞く側もとても聞きやすくなります。
話が伝わらなくなる6つの事
- プロセスを話す 頑張ったことを話したくなりますが、 相手がききたいことかを考えましょう
- 気を使いすぎる 何を言いたいのか分からなくなる。
- 自分の意見のマイナス面を入れて説明する 気弱に見える、説得力に欠ける
- 笑いを入れる プレゼンに笑いはいらない、場を盛り上げようとしても大抵シラケる。
- 話が噛み合わない 相手がちがう。
- ロジカルに話す 主張、結論を明確にする。 主張を説明する3つのを根拠を用意する。意味をつなげる。 ピラミッドを作る。
まとめ、よりわかりやすい表現
- いらない言葉は削る
- より簡単な言葉を使う たくさん伝えたいは頑張ったということを知ってほしいという自分勝手なエゴです。 相手は必要最低限の情報しか欲しくないという事を忘れずに。
相手に伝わりやすくするために、ロジカルな1分ストーリーを考えることが大切です。この本に書かれていたことを参考にしていきましょう。
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